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2025/11/15 犬猫漫談 猫納言:インフレ物価高の時代が来たようだね! 犬式部:何でや、ボスの話かい? 猫納言:そう。ボスの情報集めを横で見ていた。1ドル154円だ。この円安で材 料、食糧など輸入品は軒並み値上がりでコストプッシュインフレよ。円 預金していると目減りしてゆくだけ。 犬式部:そもそも、なぜ円安になるの? 猫納言:日本は低金利0.5%なので売られるだけ。金利が高いドルなどにゆく。円 で持ってると損する。海外に行けば実感する。敗戦後の円と同じ。当時は モノで持てと言われた。 犬式部:じゃ、これからはどんな資産で持つのが良いの? 猫納言:ボスの受け売りだけど、外貨預金、株、不動産、Goldらしい。但し不動 産は二つの理由でキケンだと、、 2,団塊の世代がもうすぐいなくなる。すると人口減少で住宅の需要も下 犬式部:どうすれば良いの? 猫納言:外貨相場よく見て切替する。同じ外貨預金でも異なる通貨にしたら課税 される。ドル預金をユーロ預金に変えた場合所得税がかかる。 犬式部:株はドゥなんだ? 猫納言:利益出す法則があるらしい。ボスに聞いておくよ。何でも25日移動平均 線とボリンジャーバンドのシグマ2がキーらしい。
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冬の時代を笑いで乗切るために—これからの経済・世相に備える—
商売開業
商店街の高齢の豆腐屋さんが廃業する話を商店街事務所で耳にした。アキラは老店主にこの先どうするのか聞いてみた。
「アンタ、商店街事務所の兄ちゃんか、早耳だね。でも廃業はもっと先だよ。体が動くうちは頑張らなきゃ。ほかにすることもないし、、」老店主はアキラの腹の内を見透かしたようにこう続ける。
「仕事は誰にも教えないよ。商売がたきに教えたらこっちが倒れてしまう、、」そっけない冷たい語感がアキラに突き刺さった。アキラは、自分が豆腐屋をしたいことが商店街の誰かを通じて噂になり、それが老店主の耳に入ったに違いないと思った。
祖父の声がフラッシュバックした。「自分以外は皆テキだと思え!他人が思うように動いてくれることは100%ない。油断すれば味方に命とられる。回りは敵ばかりの中で自分一人で道を切り拓く道しかない。それが真実だ!」人間の檻のような軍隊という集団で生き延びた祖父から美談はないことをさんざん聞かされたではないか。
老店主の対応でアキラの早く開業したいとの思いに火がついた。商店街の外れに空き店舗があったことを知っていたので早速に賃貸借契約をして冷水層、冷蔵庫などを中古業者から調達した。その他の浸漬タンク、煮釜、グラインダー、圧搾機、凝固型枠、凝固剤槽はメーカーから新品を調達した。新品を調達すると機械メーカーが製造指導と研修をしてくれるメリットがある。ありがたいことに伯父から相続した土地の売却代金があるため必要費は賄えた。
メーカーの製造指導だけでは知識と経験不足を感じたのでアキラは豆腐協会の豆腐マイスター講座も受講した。開店準備で多忙な傍らの受講であったが目的がハッキリしているのでカラダはしんどかったが講座は苦にならなかった。
開店してあっという間に2週間が過ぎた。
最初はそこそこの売上ができたが、10日たったころから急に売り上げが減少しだした。アキラにはその原因が分からなかった。数日悶々とした。たまたま数日前に豆腐を買ってくれた主婦らしい人が店の前を通り過ぎるので店から出て思い切って聞いてみた。
「ウチの豆腐は如何でしたか。よろしかったらまたお願いします、、」
「もうオタクのお豆腐は買わないわよ!」
アキラが聞く「どうしてですか?」
「どうしてですかァ?おいしくないからよ!」その女性は能面のような無表情で答えたまま足早に去って行った。
アキラは閉店後も店の奥でうなだれたまま数時間を過ごした。上滑りの促成栽培のような豆腐作りの知識と拙い体験ではプロには太刀打ちできないことを思い知った。どんな職業でも積み重ねた経験と分厚い知識を全駆動しても競争に勝ち抜くことはたやすいことではない。これまでプラスチック会社の臨時工、ゴルフ練習場の雑用係、市場事務所の手伝いなどさほど深い知識と経験が必要な仕事に携わらないでこの歳になったことが悔やまれた。
荒野に放り出されたような気持であった。祖父の声が耳の傍でフラッシュバックした。「馬鹿たれ!戦場で死んでゆく兵士にくらべてオマエはどれだけ恵まれているかワカランのか!!命とられる心配はない。店も設備もある。これからや、、、」
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