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木村所長に聞く

第 53 号「これから先・中国・相続税精算課税・借入金対策」

これから先をどう読みますか?
  − キーワード: 戦争末期、無駄遣い、電磁波

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ヴィクトリア・バンクーバーフェリー上にて

   こんにちは。ごぶさたしてまして。

木村: ほんまや。あんた長いこと来てへんから。言うこと一杯貯まってんで!

   ほんとに済みません。ところでこれからの先をどう見ますか。

木村: Doing 52 号が 13 年 4 月発行やから、かれこれ 2 年近くのブランクやなあ。私もこの間いろいろ蓄積してました。それにしても大変な時代やね。先行きが見えない分だけ世の中に不安が広がっているように思います。

   どういうことですか?

木村: なんだか太平洋 戦争の末期 のように思います。あのときは 若者は戦争 に取られ、都会という都会は空襲にやられ、人々は戦時国債を買わされ結果として財産を奪われ、官僚制だけ残った結果になりました。いまは若者に 職なく、公害と汚染物質、汚染食品に溢れ、資産デフレの上に、またまた 国債購入 をすすめられています。官僚制の綻びが目立ち「癒着・族議員・公務員汚職」は新聞で毎日のように報じられています。

 これからはさらに増税が続くでしょうから、お上への 財産召し上げ が始まります。余程しっかりしないとみんなが貧乏になっていきます。貧乏とは「カネが無いことと病気」で象徴されます。(既に国債を買ってはいけないことは Doing 52 号で、外国へ資産の移転には網が掛けられできにくくなったことは 51 号でお話してあります。)前の戦争の時は役人は兵隊はなんぼでも徴兵できると考え、負け戦と分かってても自分等のメンツの為に本土決戦などトコトンまで行くことを考えてました。国民は黙って従いました。サトウハチローの「千人針」の歌詞などをみると涙が出てきます。

一、橋のたもとに 町角に / 並木の道に 停車場に / 千人針の 人の数 / 心をこめて 運ぶ針 * 二、とび行く号外 鈴の音に / 胸はわき立つ ひきしまる / どうぞ一つと 兄のため / 背の君のため 叔父のため * 三、人は変われど 真心は / みんな一つに 国のため / 私も一針 縫いたいと / じっと見ている 昼の月(サトウハチロー作詞、長津義司作曲)

千人針:一片の布帛に千人の女性が赤糸で一針ずつ縫って千個の縫球を作り、出征将兵の武運長久・安泰を祈願して贈ったもの。(広辞苑より)

 今度も税金は「湧いてくる」感覚で 無駄遣い を繰り返すと思われます。今度は言いなりになってはいけません。「税金を払えば払うほど国が悪くなる」のです。滋賀県の豊郷町の町長のような人はこれからも出てきます。茨木市でも古くからある二つの高校の校舎がこの2〜3年の間に建て替わりました。大修繕すれば使える由緒ある建築物を立て替えるのはゼネコン支援でしょ。例の町長さんも壊すのは止めにして博物館にしても何とか建てたいと必死ですね。これ みんな税金でっセ。

 ハコものだけやない、イベントにしても、やたら「なんとかフオーラム」とかの催し物を国も府も市もやりはる。コストも考えんと。それにアンケートや。あれらは自分らの存在意義を出す為にやってるようなもので、何かやらんと整理されてしまうからやる、するとまたカネかかる、しわよせは税金や。極め付きは外務省の国際交流基金で日本の国を貶めるようなこという学者や評論家に補助してる。すべて人々が「生きていくのに必須なものか」と言う目で見たらイランものではないでしょうか。それどころかこの前新聞に最近電磁波の影響で小児白血病が増えてるとの記事が出ました。ところがその翌日文部科学省が、「影響は認められず」と表明してる。国際的にもスエーデン初め各国が因果関係を認めているものを。とくにスエーデンなどは環境厳しくて子供がなかなか育たん国やから人間大事にする。車も皆さんご存知の通り頑丈です。日本と違う。電磁波の影響を言ったら家電製品の売上落ちるからかねー?


中国のこと・三点セット
  − キーワード: 警戒、右顧左眄、宝の山

木村: さらに今後は中国との貨幣価値の差や移民問題で日本はガタガタニされて行く可能性があります。

   詳しくお話が聞きたいのですが。

木村: オット、今迄のように喋りませんで! 私は評論家でも学者でも予言者でもないし、おおかみ少年(おじさん)でもない実務家ですよ。これからは「口で言うだけ」はヤンピや。実行してなんぼ の世界に生きてる 実務家 やから皆さんの行動に役立つことだけ話すように方針変えたの!

   分かりました。ではなにからですか?

木村: あんたも気イ早いなア。まあ私なりに考えた「原因」と「ポイント」それに「実行」の三点セットで簡潔に纏めていこうと思うてるねん。どやろか?

   エエンちゃいますか。

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上海

木村: そのまえに少し前置きさせて下さい。二年の任期で税理士会の国際部の役についている関係で(今年の6月で終わりです)大阪や京都で外国人の為の税務相談を担当してます。半分以上が中国からの留学生などです。彼らを見ていて私は日本の 先行きに少し警戒心 をもっています。

 今年の年賀状の中に、ある大企業の上海現地法人の総経理をしている大学時代の友人からのもので、中国から見てると「日本の将来が心配です」というのがありました。生活する場所は彼と私は違うのですが、私にはその友人が言うことが分かるように思います。私も昨年に上海に行きましたが一番印象に残っているのが「人間」です。向こうの人がよく働くのには感心しました。彼らの中の元気の良いのが日本に来て例の相談会場に来るようです。日本語 習得の早さ、会話での頭の回転の速さの上 礼儀正しいです。ゆったり した(このごろ日本人に増えてる恐い顔してコセコセした雰囲気の人達と逆の)感じで一言で言うとマジメです。日本ではマジメはダサいとか言われてイジメに遭うらしいですが、おかしな事と思いませんか?

 10 年程前の哲学者の記事に日本人というのは一人一人はともかく「集団になるほど 殆ど狂う」と述べて、旧軍隊と今の官僚制度を例に挙げてた文章がありました。ここに来て集団で漂流し始めたのかもしれません。そこへ TV や広告媒体の世論操作が入ります。今ほど 右顧左眄しない で自分を見失わないようにしないといけません。ウチの 関与先の人々は皆 素晴らしく、教えられることばかりですがその他は極端な差がついて来ているのではないでしょうか。やる人はやりますが。それとあまりにも富の存在とマジメさがかけ離れていくばかりのように感じます。もっと報いられなければならない人が会社がそうではなく、、、愚痴になるから止めましょう。

   中国のお話でしたね。

木村: そうそう。何が言いたいかいうと学生は良く学び、働きにきてる人は良く働き良く貯めるようですよ。中国関係のビジネスしてる友人の話だと 5 年で 1000 万円貯めるそうです。500 万円を中国へもって帰れば豪邸が建ちます。

 中国と日本の貨幣価値の差に着目してコストの安いモノ作りの為に日本から出ていってますがそれは片道で、向こうから働きに来る人にとっては日本は 宝の山 なのです。我々は宝の山に居ながらそれに気付かず浪費したおしているのです。その上の税金です。浪費と税金で金が貯まらぬ構造にしらずしらず毒されているのです。損なことしてると思いませんか。


目標を!
  −キーワード: 群れという字、日本の底力、個人や小組織

   そう言えばそうですねー。わたしもお金ぜんぜん貯まれへん。

木村: 貯めなアカンという危機感がない、というよりアンタには目的が見えない、だからいくらそのために準備せないかんいうアタマができんのや!

   はい、スイマセン。今日もメチャメチャ凹みそうですヮ。でも、わたしら、今迄目標なんか学校でも教えてくれへんかったわ!

木村: そこが国を動かしてるモンの狙いやろ。群という字は君主の前の羊と書くがな。今の君主は官僚や。彼らにとって目的持たんと源泉税と消費税だけ払ってくれる人達ばかりがやり易いんや。キイつけなアカンで。結局は一人一人が自覚して自分しか頼るものがない、という現実をみて国家や社会のもたらす幻想から醒めないかんがね。でも、やる人はやってるよ。この前も地下鉄で茶髪の若者が一所懸命に、千里中央着いたのに気ィつかんと英語の分厚い本読んでた。その前は江坂から地下鉄の市内行きに乗ったら隣の女性が一所懸命小さい問題集からメモ帳に練習問題の答えを書いてた、何語かなと横目で見てたらフランス語やった。そんな人が増えてるのチャウ? 得意先関係の人は皆大変な改革をそれも毎日毎日やっておられる。

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シアトル

 こう言っても私は 日本人の底力 を信じたいのです。一人一人はすばらしい。シアトルでよく行く日本料理屋のおやじからは日本の若い女性の行状や噂聞くけどマジメにやってる人多いはず。太平洋戦争であれだけ凹まされながらここまでの国になったのは底力や。どっちにしても底力は役所や学校にあるのでなく街の普通の人の中にあると思うのです。それも大人の人達にです。今まで会社勤めしておられてこれから事業立ち上げる方がお見えになります。60 越えられても元気ですよ。しかし、その先は?です。先日の新聞に日米中の中学生の将来なりたい職業のトップは、日本は公務員で26%(米 1.6%、中 16.6%)、日本の二位はアルバイトで22.8%(米 5.9%、中 1.2%)です。あんたこれ見てどう思う?

   半分くらいの中学生が安定してラクな生き方求めてるんですかァ?

木村: そう思うよ。アメリカの公務員の 1.6% には消防士や警察官が多いのと違うやろか。いわゆる体張って市民に役立つような。中国の公務員の % が多いのは共産党の体制が根底にあると私は見ています。日本は経営者も会社員も少ない。民間会社へ勤めたくないということかもしれんね。リストラやセブンイレブンいうて朝 7 時から夜 11 時まで連日の過酷な勤務が原因かもしれん。横並びで大会社は人減らししたけれど、機械などのメンテナンスも出来てないから小さな故障が多くて、能率が大きく低下してることを聞きました。組織が揺らいでいくのではないかと思っていいます。

   昔の日本はどうだったのでしょうか。

木村: 昔とは。

   戦前です。

転落の歴史に何を見るか −奉天会戦からノモンハン事件へ
斎藤 健 著、ちくま新書

米内光政と山本五十六は愚将だった −「海軍善玉論」の虚妄を糺す」
三村文男著、テーミス社刊

木村: 斎藤という人の本では、昔も横並びだったようです。私も本でしかわかりませんが、この最近の「米内光政と山本五十六は愚将だった」では真珠湾攻撃直前の N(本誌では故人でもあり本名は伏せます。実名を知りたい方は同書 285 頁をご覧ください)と言う大使が僅か 30 人の大使館員を統率できなかったと書かれてます。このため、あの有名な事件になったのです。

   有名な事件とは。

木村: あんた知らんの? 日本からの宣戦布告の最後通牒がアメリカ大使館に暗号で送られたの。堂々と宣戦を布告してアメリカと戦争始めるつもりだったの。

 それで、暗号文は 12 月 7 日ワシントン時間の午後 1 時に渡せと命令されてた。真珠湾の攻撃を 1 時半に開始するため連合艦隊はハワイに接近中だった。ところがその前夜にアメリカ大使館では宴会してて電報に気付かず一晩中ほったらかしになり、解読始めるのが遅く、結局最後通牒が渡されたのは午後 2 時 20 分で、真珠湾では 1 時 19 分に奇襲攻撃が始まってた。この前の映画パールハーバーでもそうだし、今までも、これからも、日本は「騙し討ち」をする国だ、とか“Remember Pearl Harbor”などと言われる原因になったのョ。アメリカはこの電報をキャッチして素早く解読してルーズベルト大統領には 12 月 6 日午後 9 時半に報告されてたの。アメリカは日本に 1 発カマさせておいて国民の「やりやがったな、ジャップの卑怯者メ」と敵愾心を燃え上がらせるのに利用したのヨ。

   へえー、あほやなー。

木村: そや、この本でも 285 ページに「N はその愚鈍と怠惰にゆえに、祖国に卑劣なだまし討ちの 汚名をきせた国賊だ。」と述べられています。

   このことと組織と関係があるのですか。

木村: そうです。この N という男はエリートで海軍大将です。前に第三艦隊司令長官でした。30 人を統率できなくても官僚という地位があれば、命令でみんながかしずいてくれるので艦隊司令長官が務まるのです。兵隊は従順だし副官は付くし。中小企業のトップは何処の誰かも最初はわからん人間を採用して、仕込んで動かして悩み聞いたり、この方が大変やで。官僚は組織を離れたら手足もがれたようなものやから天下りする先を作ろうとする。税金垂れ流しや。いわゆる公益法人や。でもこれも縮小になるようやね。

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   そうですか。オカシイことですものね。

木村: これからは大きな集団から離れて 小さい集団や個人 または家族で仕事をする人達がうんと増えると思うよ。そのキーは何かというと「どれだけ人のできんことが、その人にできるか!?」これです。小集団になるほど権力もない、知名度もない、ブランド力もない、正味の地力だけや。大きな組織の名刺の力で仕事するスタイルと反対の動きです。これが長い目で見た主流になると思うよ。だから量より質やね、これからは。努力も誰の為でもない自分の為です。お互い仕事さしてもろて、生かし生かさしてもろてるんですから。

 さて、前置きが長くなってしまって、三点セットでドンドン行きましょう。

   ではでは!

木村: 原因・ポイント・実行やったね。

   そうですが。

木村: 原因は要因(行動のきっかけになるから要因と言います)と改めさせてもらいます。

   もう変わるのですか? 早いですねェ。

木村: 気付いたらすぐ変えることです。それが進歩に繋がるのです。さて、最初の要因は「相続時精算課税制度(2500万円までの贈与税非課税)」です。

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