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『項羽と劉邦』(司馬遼太郎著)にみる対照的リーダー像

貴族の出で、武勇に卓越し兵書も読み、勇気、体力抜群の項羽が、ならず者上がりの字もロクロク読めない劉邦になぜ敗れたか・・・・・・ このこたえを明解にしようとするのが本稿の最大の狙いであります。 また、この点こそが現代に生きるわれわれが組織で事を成そうとする時に絶対的に学び取っておくべきポイントではないでしょうか。

本稿では項羽と劉邦それぞれの人柄を 13 の視点から分析し、両雄の人物像を比較検討しています。 また、あなたが劉邦型か項羽型か、はたまた混在型なのかを判定する、簡単なチェックリストも掲載してあります。僭越ながら原作を読まずともエッセンスの部分を御理解いただけるよう配慮したつもりです。 御一読いただければ幸甚です。


なぜ、こんなに差が出たか、13 の視点からみてみると・・・・・・

自身無双を誇り、その軍も当たるところ敵なしだったにも関わらず、最後には滅びてしまった項羽。一方で、何度も敗走を繰り返しながらも、最後には天下を取った劉邦。なぜ、こんなに結果に差が出たか、13 の視点からみていきます。

目次(クリックすると本文が読めます)
序、生い立ちと血筋・・・・・そして到達したところは。
1、近づいてみるとどんな人柄だったか。
2、人にまかせることができるか。
3、不遇のときどうしたか・・・・・・弱みをさらけ出し、自分を笑いとばすこだわりのなさがあるか。
4、戦略・戦術・指揮方法はどうか。
5、部下にどう接したか・・・・・・寛容であったか否か。
6、「気前のよい男」だったか、どうか。
7、人の話を聴いたか、献策をとり入れる度量は。
8、現実を直視したか・・・・・・食糧は現代ではカネのことである。
9、型(礼儀作法など)にとらわれたか。
10、自己の血縁者をどう遇したか。
11、コミュニケーションは十分とっているか。
12、自分で自分のことをどうみていたか。
13、リーダーシップについて、その他の事項。
あとがき

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予備知識:項羽と劉邦について

項羽
反秦連合の盟主項梁の甥。項梁の没後、盟主となる。秦滅亡の後、義帝を廃して即位。西楚の覇王と号した。万夫不当の猛将で生涯を通してほとんどの戦で負けたたことがなかったが、最後のただ一度の敗北で、漢によって滅ぼされた。
劉邦
漢の高祖。沛(はい)の生まれとされるが、生年、本名共に不詳。「邦」は中年男性を表す一般名詞である。項梁の反秦連合に参加し、関中(現在の洛陽を中心とする一帯。当時はここを支配する者が中国全土の支配者とみなされた。秦の都もここにあった)への一番乗りを果たして秦を倒し、一度は関中の王を名乗るが、これが項羽の逆鱗に触れ、西方に左遷されて漢中王となる。後、国号を漢とし、漢王。 後年、東進して項羽の西楚を滅ぼし、中国全土を統一した。