NEWS | 2025/5/17 犬式部:ボスがニュースを久しぶりに見ておられたら外国からずいぶん多くの人 が来てるようだね。日本素晴らしいという感想が多いらしいよ。 猫納言:それは事実かどうかわからんよ!脚色された「ニュース」かもね。 犬式部:なるほど。そういえば多くの観光客に来てもらって日本の景気を良くす る策かも。 猫納言:それと日本は冷たい、という外国からの訪日客の印象もあるらしいョ。 犬式部:俺はその意見に賛成だわ。自己の利益ばかりで、他人への配慮がない、 冷たいのはアタリだよ。 猫納言:ところで誰が広めたのか知らんが、日本の犬や猫は賢くて優秀だと、、、 犬式部:それがどうした!別に優秀だとも思わないがね。まあ政治家ほど阿呆で もないけど、、 猫納言:その話を真に受けた来日客が日本の犬や猫を捕まえて海外へ連れてゆく ことにならなければ良いが、、、 犬式部:海外では三味線が人気で、不足らしい。キミもヒコーキに乗せられ て三味線にされないように心配するわ。 猫納言:おおきに。向こうへ連れてゆかれたら日本は陸続きでないから泳いで返 って来ないかん。つらいね。 » 過去のNEWS |
---|---|
![]() |
冬の時代を笑いで乗切るために—これからの経済・世相に備える—
姉と弟の遺産分割協議
和子は冷静さを取り戻していた。そして思いをハッキリ口にした。
「一郎さん、あなたもご存知のように主人が残した銀行債務を完済するにはお母さんの預金がないと私は自宅を売っても残債が残るのよ。そうなると破産して債務から逃れるか、働いて返すしかないのよ。でもこの年になって体力が落ちてきてパートをいくつも掛け持ちするようなことはできないの、わかって。」
冷静なもの言いだが和子の眼には強い決心が見て取れた。
一郎は和子がそのように要求してくることは予測できていた。彼は会社の地位と仕事も安定している。現金が必要なわけではない。母の残した紫野の住宅を相続するつもりであった。場合によっては和子が紫野の住宅も要求したら受け入れる気持ちもあった。が、その要求は無かった。
もともと冷静な和子は、姉弟3人で幼いころお菓子などを分けるとき、長女らしくリードして姉弟間3人でバランスよく分配する性格であった。
「いいよ。姉さん。そうしよう。」一郎はためらいもなく答えた。
「一郎さん、本当にそれでいいの?」和子は念を押したが一郎は答えを変える気はしなかった。
結局、遺産分割協議書を一郎の知合いの司法書士に作成してもらい、署名捺印も終え、ミラノから必要書類を送ってきた勝子の証明書を添えて協議書は完成した。
司法書士の知合いの税理士の援助で相続税申告書は税務署に提出された。取得財産がない勝子は連名で相続税申告書に名を連ねたが相続税額の負担はなかった。
次回予告:最終回
預金は和子名義に、自宅は一郎が相続した。一郎は名古屋に自宅があるため、紫野の住居は売却した。被相続人である母 春枝の相続から3年以内の売却のため租税特別措置法の3000万円控除の特例が受けられるばかりでなくと、加えて相続税申告書提出期限以後3年以内の譲渡に該当するので、相続税額を売却物件の取得費に加算できる特例が使える結果になった。
税務トラブルのご相談
税務当局から指摘を受けトラブルになった場合、知識と経験を生かして税務当局と調整・交渉を行ないトラブルの収束に努めます。損失を最小限にとどめるよう尽力します。