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2025/3/15 猫納言:ボスが前から言われてた見栄から来る贅沢と、不勉強が祟るようになって きたようだね。物価高、円安、金利高で株価も軍事産業以外はさえない ね。 犬式部:ボスは桜より梅が好きなのでこの時期は梅見に行かれるが、ニュースの 動きが早く、することが 多くてやっと先日、京都の梅小路公園に行かれ たよ。小雨の日で人が少なくて良かったと言われてた。 猫納言:気になるのは日米両国の株価は過去平均の2倍らしい。トランプ関税で物 価が上がることで景気はメタメタ、そして今年は株価下るので信用売買 は危険だと。 犬式部:ボスは現物だけだよ。しかし金はどうなるの。トランプさんの構想書で は金本位制に移行するとか。 猫納言:そこはよくわからん。それより借入金が多い中小企業は今のうちに対応 策を進めないと困るということでボスも忙しいようだわ。
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冬の時代を笑いで乗切るために—これからの経済・世相に備える—
前回までのあらすじ
勝ち気で奔放な次女の勝子が話に入ってきてから姉の和子も影響され、口をそろえて「お金が欲しい」との主張を繰返す。冷静な一郎は相続税額2千万円は遺産分割して優遇規定を適用する前であるから、優遇規定を適用した場合の税額の試算も税理士から取っているからその説明をしようとするが、姉妹は「ムツカシイ話はイヤ、とにかく現金が欲し欲しい」の一点張りである。
優遇規定と遺産分割
「あんた、わかってるやろうな、アタシを怒らさんといてや、、!!怒らせたらどうなるか、昔みたいにエライ目に合わせるで。あんたのカラダにコワイこと沁み込んどるやろう、気イつけや!一郎」と勝子は脅してカネの無心をするような姿勢である。
「勝子姉さん、何が気に障ったのですか」
「お父さんのお金が一千万円しか残っていないのに納めなあかん相続税が2千万や。ヤマよりでっかいししが出てるがな。その税理士アタマおかしいんちゃうの、腹立つヮ。こうなったら家売るか、会社の株を叔父さんに買取ってもらうしか方法はないね。アタシは手っ取り早く直ぐお金が手に入るかと思って今日来たのに、、、」
「分かりました姉さんがた、相続税がゼロになる場合もあると税理士さんのレポートにあります。ここを説明しますね」
「ええーつ、それならあたしらはお金すぐもらえるということ?はよそのこと言ってもらいたかったわ」
「お金はもらえません。こういうことです。お母さんに遺産分割で全財産を相続してもらったら1億6千万円までなら相続税は無税です。遺産は説明しましたが1億8千万円あります。なので2千万円オーバーしています」
「オーバーしてたら税金とられるの?」
「和子ねえさん。オーバーしてても別の優遇規定があります。自宅330㎡までは2割しか課税されないのです。紫野の家はちょうど100坪ですから8千万円の自宅の評価は1600万円に下がるので遺産全体で余裕で1億6千万円を下回るから税金はないのです。」
「その話つって結局、お父さんの遺産を全部お母さんが相続しないとそうならないのね、、?」
「和子ねえさん、その通りです。」
「あほらし、結局お金はもらえないんだ。これじゃパリに店出すのもできないっていうこと?私、パリの次はミラノのドウオーモの横手のアーケードにも進出したいのに、、何もできないのね、、」
「そうです勝子姉さん」
「じゃあ聞かせて、どうして配偶者が優遇されるの」
「遺産の形成に協力したからです。法の趣旨らしいよ」
和子と勝子「、、、、、、」
連帯保証人
ここで一郎は前に和子に話した、父が叔父の会社の連帯保証人になっていることを勝子に話した。勝子は事業をしているだけに理解は早い。
「叔父さんの会社が倒産したら私らが責任負うなら、私もういやや、相続放棄しようかな。」
一郎が言う「お父さんは叔父さんの会社の株の20%も持っているので叔父さんの会社の決算書を閲覧できるらしい。なので経理を見せてもらおうと思う。」
和子「一郎さん調べてみて叔父さんの会社の内容を。それと一度お母さんのお見舞いもしたいので私この足で紫野へ寄ってみるわ。お母さんが全財産を継承して相続税がないならそれでも良いと思う気がしてきたの。勝子はどうなの」
「姉さんと一緒に紫野へ行ってみる。どうするかはそれからよ、、」
次回予告
母親の考えが明らかになる。特に叔父さんの会社の持株については母親から具体的な方策が話された。また連帯保証人の立場に関しても子供たちが不安に陥らない道が母親から提案されることになる。
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