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木村栄昌
NEWS

2025/4/19

犬式部:今朝からボスが嘆いておられたよ。

猫納言:なんでや、何があったん?

犬式部:アメリカへ日本のナントカいう大臣が関税の交渉に渡米されたが、急に                トランプさんと会うことになった。その時の話や。

猫納言:それがどうした?

犬式部:その大臣はトランプさんに「格下の格下の自分に会ってくれてありがと                 うございます」と言ったと報道されている。一国を代表して交渉の矢面               に立って、初めから自分のことを格下ということは最悪や、と。格下の               格下と2回も言ってる。初めの「格下」は国が格下という意味にもとれ                る。次の「格下」とは総理大臣でもない一大臣という意味かな。そんな                言葉聞いて喜ぶ人間はいない。下卑たハラのない三下野郎と相手は腹の                中で軽蔑しているだろうとボスは言われた。俺もそう思うョ。

猫納言:時差があっても現地と本国で相談しているはずよ。大統領が突然出てき                たことの対策を。

犬式部:アノ総理がそう言えと指示したのか、大臣が自分 で判断してあのように              言ったのかわからんけれど情けない話や。ボスが常々言っておられた。                交渉は戦争とおなじや、と。それから言えば戦う前に白旗上げて哀願し               てるようなものや。属国やがな。これはボスの口癖だけど。

猫納言:戦後80年の間に敗戦国の烙印を押され続けてきたから気概もなくなり目             の前しか見れないようにされてしまったのだわ。

犬式部:目の前だけね。たしかに40年前に年金の拠出金が溜まりすぎて年金会館               や年金センターをたくさん建てて今になって年金原資がないとほざいて                 いるのもそうやな。

猫納言:ボスから聞いた話ではアメリカはジェネレーションに注目し、何世代先               まで戦略を立てる。終戦後の日本の子供<今の70~80歳台>はまだ戦前              の教育で、その次の世代<40~50歳台>が戦後教育の影響が出てきて、               さらに次の世代で日本統治教育が完成だそうな。

犬式部:これからはアメリカに食い潰されるかも。大臣がアレでは。

猫納言見栄張って消費しないでしっかり個々人が経済力を付けないとね。

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<短編物語>第3話 二次相続  その2

税務署からの「相続税についてのお知らせ」

 和子のもとにも「相続税についてのお知らせ」が来た。税務署からの封筒が来たことがなかっただけに、不安になった和子は一郎に電話した。

 「一郎さん、あなたのとこにも来ているの、税務署から、、」
「来ているよ。姉さん。」
「どうして税務署が知らせてくるのかしら。なぜわかるの?」

「お母さんの死亡届が市役所に出されて、それが法務省でまとめられて国税庁からお母さんの住所地の税務署に通知されるとインターネットで出ていたよ。」

「でも死んだら皆がみんな相続税がかかるのではないとお父さんの相続の時に言ってたじゃない。なぜウチが目を付けられているのが分からないの。」

「それは姉さん簡単なことだよ。お父さんのときに税務署へ相続税申告書を提出していたから紫野の自宅があることは税務署は把握している。市役所で固定資産税も納めているからキャッチしているよ。それと申告が必要かもしれませんとの連絡で、目を付けられているのとは違うよ。」
「そうなの。初めはびっくりしたわ」

「ところで姉さん、今は国税庁のホームページで相続税の申告要否検討表という便利なものがあるからここへ記入してゆけば判断できるよ。父の時に勉強したから税金がかかるかどうかは割合簡単にわかる。しかし空家になっている紫野の家と土地を誰が引き継ぐかの方が問題だよ。」

「あたしは預金があるからこれを戴きたいわ、、」

「姉さん、預金が欲しいのはみんな同じだよ。近いうちに会ってどうするか決める必要があるね。勝子姉さんにはメールで連絡すればよいね。」

「私はコンピュータが苦手なので一郎さん、勝子への連絡も相続税の計算もおねがいね。旦那の会社がうまくいってないので家庭内が険悪なの。早くお金欲しいわ、、、!」

次回予告

 ミラノの勝子と連絡が取れた。海外居住のため相続税申告には納税管理人の届出や署名証明書や在留証明書は必要になり新たな問題が生じる。

(2025年4月19日)
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