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しなやかな会社づくりー企業家と経理

第97回 息抜きしましょう         PartⅡ        (番外:よもやま話)

2017年10月12日

兄丸出羽守:アニキ、昨日の続きやけれど、考えたんやけれど、これからは大きすぎる存在は運営が難しくなるように思うけれど。

キ(木村):なんでや?

 

兄:すでにあるものを組み合わせて、コンピューターで運営することが普通になるということは、「運営のための組織」は意味がなくなるのでは、

キ:ソコや、ポイントは。

 

兄:(「ポイント」ばっかしや!大丈夫かいなアニキは、、)大組織ほど管理のための仕事が増えて、その上コンプライアンスとかで更に仕事が増えている。しかし生産性が上がっているかは?では。

キ:そうや、ええポイント衝くがな。

 

兄:(またや!)アニキはどう思います?

キ:これからはモノが供給過多になる反面、運営の上手い下手で差がつくように思う。UBERの例は新しい運営方法と思う。結局、人が多く居ることがパワーであった時代が過ぎて「こんなに少ない人数でやって行けるんですか?」と驚かれるくらいがちょうどいいサイズと思わないかん。

 それと運営の仕事には大きく分けて「処理」「手続き」「判断や新規開発」の3つある。このうち最後の部分に人は必要でも、前の二つは仕事減らしをしないと人件費や間接人件費などの固定費がかさみ、果ては労務倒産となりかねん

 早い話、会計事務所の場合でも、処理、手続きはコンピュータに移行して、判断や新規の勉強に力点を置くと少ない人数で済む。人が多いところは工程を見直す余裕もないまま何年も経過してゆく。惰性で進んだらいかんと思う。でも惰性に陥っているのに気が付きにくい。

 

兄:いつも言われる「同じところにいつまでも居て、設備投資をして、懸命の努力をすることは危険」ということですか。

キ:そうや。旧日本海軍は航空機の時代が始まろうとしているのに、大きな戦艦を莫大な費用をかけて作ってしまった。太平洋戦争の末期に作りかけの戦艦を航空母艦に急いで直した。「信濃」という航空母艦だったが、重心が高くなってか結局、紀州沖で転覆して沈没した。

 時代が変わって行く先を見て、方向を大きく変えることが必要でも「手続き、予算、決済」などが多いところほど、それができないのやね。だから「大きいところほど運営がむつかしいというのや」

 

兄:(今度はこっちがポイントと先に言ってやる)そこがポイントですね。

キ:違う!

 

兄:なんでですのん。

キ:まだわからんか、明日、出直してこい。

第98回 息抜きしましょう     PartⅢ アメリカのGOlf料金    (番外:よもやま話)

2017年10月13日

兄丸:おはようございます。連続ですがよろしくお願いします。

キ(木村):ああ、お早う。

 

兄:早速ですけれど、ポイントがずれていましたか?

キ:大きいところが難しい、ということではなく、大きくしようとする方針がオカシイかもしれんというてるのや。目の前にある現象をみて大きいからアカン、小さいから良い、ということではなく、サイズ重視、別の見方をすれば、見てくれや外見重視の心が命取りになりかねん、ということや。

 大きいことだけではなく、官僚制度の政策、権威筋、大学の先生、大マスコミなどのいうことに間違いがないとの思い込みが頭に刷り込まれていることが問題なのと違うか?そして自社の足もとを見ないで、まったく違った見方をしないで進むことが、これからは危険と思う。

 結局、日常から離れて全く違う見方をする機会を多くすることが必要と思う。

 

兄:なるほど。でもなかなか思い込みに気づくことはむつかしいですね。

キ:これからは、すでにあるものをうまく使ってタテではなくヨコの連携が動きを加速する。タテ社会で動きが鈍いところはしんどいと思うョ。

 ヨコの連携では、介護の世界は再生医療、在宅ケア、遠距離の老親をスマホから観察できたり訪問介護の充実などがヨコの動きが機能している。「何でもインターネット」internetof things(ITO)時代でも量が多いところは問題になる。少ない人数で担当件数も少ないのが一番。でも、運営がまずければ維持できないことになる。要は人とPCのバランスをどうとるかと思う。UBERは良い例ではないか。

 

兄:他にアメリカで何かヒントがありましたか。

キ:たまたま向こうで知り合った会計士さんがGOLFに誘ってくれた。彼の車に乗って、行ってみたら少し郊外の競馬場に行く。何でここがGolf場?行く先の間違いでは、と思ったけれど、それでよかった。なんと競馬場のトラックの真ん中がGolf場や。9ホールのショートコースで、ガチョウや鴨のいる池も何か所もあり、バンカーは深いし、小山もあって競馬場の真ん中にいることを忘れてプレイできた。馬が走る日はGolfができるかわからんけれど、Par26で長いホールで280ヤードあったから、私なんかにはちょうど良い長さや。

 

兄:プレーフィーはいくらでした。

キ:一人7.5ドル。1$120円としても900円やった。クラブハウスも小屋みたいなのがあるだけ。でもコンピュータでコースをスクリーンで見れて、精算もPCで完了した。これこそ、今あるもの(競馬場)を生かして、PCを軸にして、最少人数で運営することの見本かもしれないね。

第99回 危機管理   自己修正することが、歪みをもたらす    (破綻回避のために)

2017年10月16日

 自分で誤ったと気づいたら、改めることで対応して乗り越えてゆきます。しかし場合によっては、その努力が却って歪みをもたらし、結局取り返しのつかない状態や手遅れになってしまうことがあります。

 

 少しの歪みが蓄積しているうちは気づかないものです。しかし兆候として目の前に表れてきたときに、そのことに気づくか、どうか。気づいても他人事のように手をつけなければ、あとあともっと大きな問題になってきます。

 

 経営に会計を使う場合には、意識してこのことを銘記したいものです。さらに税務が関連する場合は会社への影響は大きくなります。

それらは、

 在庫の動き、

 売掛金の動き、

 キャッシュサイクルの変化、

 借入金と資金の関係、

 費用科目の増減

 総資本利益率の推移

などが、いとぐちになります。

 

 こうして具体的にみてゆきながら社内の根拠資料、いわゆるEvidenceを丁寧にみてゆくことで、仮説が立てられるようになります。

そのあとは更に客観的な事実を固めることで事実として検証することができます。

 

次回から具体的な例を検討します。

第100回 危機管理  安易な自己修正が歪みをもたらす②         (破綻回避のために)

2017年10月17日

 前回、在庫や売掛金、固定資産、借入金などを列挙して、修正することで問題の解決にならないばかりか歪みが深まってゆくことに触れました。

 

 このことに関連して大事なことは、自己修正をするのは人間であるということです。在庫や売掛金はそれ自体は修正の主体ではありません。本源はヒトです。そしてこのヒトには必ず「仕事」が引っ付いています。

 

 見直すこともしないで、従前どおり、前例通りにしてゆきますと確実に仕事が増えてゆきます。仕事を増やすのはヒトだからです。

 このうようにしてヒトと仕事が引き合うように増えてゆきますこのな状態で、誤りに気付いて修正をしますと、波紋のようにその結果が拡大して波及します。

 

 誤りを直したのだからひとまず安心と思いきや、実際は効果は出ていない場合が多いのです。そこでは「仕事」がだぶついているかもしれません。肝心の誤りが是正されたかを検証することができているかもチェックしなければなりません。部下任せにしないで社長や幹部の役目です。

 

 仕事には人がついてきます。本当にその人員配置の人数が必要なのでしょうか。コンピュータを配置して有効に仕事をさせているか見直す必要があります。人は貴重です。そのため、有効な場所に配されてないで、前例から漫然と流れのように無駄な仕事をしてもらって、今に来ていませんか。

 

 最近、著名な巨大企業で考えられないようなミスが報道されています。中小企業は考え方によっては、規模が小さいゆえ、あそこまでのことにならないうちに手を打つことができます。

 

 仕事減らしから、人の適正配置へ目を向けましょう。会社組織にすることがこれまでは「流行って」いました。しかしスモールビジネスで会社組織にすることが本当に必要なのか一旦原点に返ってみてみましょう役にも立たない、利益にも直結しない不要な仕事やコストが会社組織にしたばかりに生じていませんか。

 

 分社して複数の会社に分けることも流行りました。そのことは本当に必要だったのでしょうか。いまの貴社には、そのような複数法人が必要なのか、見直しが要るかもしれません。構えの大きさは強い会社づくりには不要です。

 

分社したため、経理部門では不要な帳票が存在し、不要な取引仕訳が必要になっているかもしれないのです。

第101回 危機管理    安易な自己修正が歪みをもたらす③      (借入が借入を呼ぶ)

2017年10月18日

 人体も会社会計もよく似ているのではないでしょうか。人体の場合は日常生活のクセや嗜好が積み重なって問題の種になるのに比べて、会社の会計では、良かれと思って手を打つのですが、その手の打ち方がクセのように積み重なって「歪み」になる場合があります。

 

 典型は借入金の残高がいつも減少しない会社の場合です。利益が出ているのに借入金は減少しません。それは新規に借入をするからです。利益が出ない状況の場合は返済しても、また借入しなければ資金がもちませんから借入をして、残高が同じ水準になるのです。

 

 お金が出たら、手許になくなる、すぐ資金を補充する。このような場合は、目の前の資金の補充に頭が占領されて、他のことを考える余裕もないと思います。

 

 しかし利益が出ていて、資金も余裕がある場合には考えどころです。ところが漫然と銀行さんの勧めに素直に従って追加融資だとか、借換えなどをしてしまします。ここが問題です。

 

 例えば借換えを例にとりますと、借入残高3000万円で、毎年600万円づつ返してこられたところを、3000万円を5000万円に借換される場合があります。どういうことかと申しますと、旧債務3000万円は即返済し、新たに5000万円の借入をしたことになります。実際の資金は2000万円増えます。そのほか、返済期限も延びます。金利も3000万円の時に0.1%であったものが0.09%になります。月々の返済元利も少なくなるのが普通ですから、いい手を打ったと思うことが多いのです。自己修正して資金を確保した、と社長さんは考えます。

 

本当にそうなのでしょうか。

第102回 危機管理  安易な自己修正が歪みをもたらす④

2017年10月19日

 これで資金を確保したうえ、返済期限も長くなるのでひとまずは安心ということでしょう。しかしここでは以下の4点が置き去りにされています

 1、先行きの方針として、この会社は銀行借入の上限をいくらにするのかが見えません。借入金ゼロを目指す場合もあるでしょ

  う。ここがハッキリしていません。

 

 2、今の残高3000万円のところを2000万円の借増しをされたのですが、この資金は何に使うのでしょうか。ここもハッキリしま  

  せん。借入金を増やすより、逆に、この際繰り上げ返済する道を考えることも可能です。その選択を何故しないのかも多分考え 

  てないと思います。選択肢を並べて突き詰めることをしないのです

   このような姿勢は借入金の場合だけではなく、何事にも言えるのかもしれません。

 

 3、「こうすれば、こうなる」のイメージを持っておられない。この余ったお金で、よく考えもしないで「在庫」を増やされる

  と、よろしくありません。

 

 4、どうすれば方針として間違いがないか、の物差しがないことが、重要な点です。物差しはいろいろありますが、ROIがこの場

  合には当てはまると思います。税引後の利益を総資本で割った数字です。投下しておられる総資本がどれだけの率で利益を上げ

  ているかの我が社の指標です。

 

 利益が上がらない会社が、借入金を増やしますと益々腰高になります。転びやすい方向へ行きます。この指標一つでも良く考え

られますと、そこから、資金の使途についてもアイデアが出てくるかもしれません。何も出てこないなら、この場合は、その資金は必要がなかったのかもしれません。

 

このような思考を繰り返されますと、一つの結論のようなものが見えてきます。我が社の「借入終末点」です。これを社長が知りますと、世間でよくある、気が付いたら破産するしかない、という悲劇にはなりません。

第103回 危機管理     安易な自己修正が歪みをもたらす⑤    (歩く後ろ姿と横顔)

2017年10月20日

 ROIがほとんどないのに借入をして金利を払うことは、貸し手である銀行さんから見れば、その会社の後ろ姿や横顔が見えているかもしれません。

 

 保証をとり、時には担保も取っていますから今どきは貸してはくれるかもしれませんが、貴社は、隙だらけであることを自覚しましょう。ROIが出ていないということは元金の返済もできないことを示しています。ですからこのような状態が2期も連続しますと警戒されて当たり前です。

 

 こんな時に辛口の指摘してくれるのが会計事務所ですが、聞くほうも、会計事務所の言うことは案外聞かないものです。それでも指摘がない場合は、その事務所は?です。ともあれ手許に現金が入ってきました。ここで派手な広告を打ったり、実用に程遠い高級外車を買ったりしますと、従業員からも「大丈夫かいな、、」との目で見られます。社長にハッキリした資金の使途が描けていないから死に金を使うことになります。

 

 利益の出ている会社の社長は中古のカローラを買って走り回ります。利益を生むCOSTとして使うお金と、必要を満たすためのモノを買うお金の区別ができています。後者はあればそれでよい、高いものを買う必要がない費用です。前者は質に関係しますからコストをかけます。

 

 人間は正面の顔は、作り笑いもいできます。練習すればですが。ずいぶん練習されていることが分かる人もおられます。その努力には敬意を払います。しかし本当の顔は、正面でなく横顔に怖いほど「本性」が出ます。それと、歩く後ろ姿は雄弁です。スネたような歩きかたの人には、それなりの原因があるのです

 

 正面の顔や、外観ばかり繕っていることでは、本当の真剣勝負の相手からは5分で見抜かれていると思って誤りではありません。会計もまともに会社の姿を示します。会計も使い方次第です。会社の横顔や歩く姿がどうなっているか、そこに繕いはないかも、時には考えてみましょう

第104回 危機管理     安易な自己修正が歪みをもたらす⑥    (在庫評価をして損切しない)   

2017年10月23日

 自己修正は医師の友人の話によれば、それは本能であるらしいです。姿勢が左右のどちらかに傾いたら、本能でその反対の方に無意識で傾いて歩行するのです。このようにして左右にぶれながら背骨の歪みが蓄積することで、やがて大きな破綻に繋がることからも言えるように、上辺だけの自己修正に任せていたら、決していい結果にはならないということです。

 

 これは経営の場合も同じで、ゆがんだ状態に根本的な是正措置を取らないで、右に偏ったから左へ、左に偏ったので右に、という行動をいくらしていても問題の解決にはなりません。

 

 次元の違う根本的なところから打破しないと、誤った(歪んだ)ものが積み重なってゆきます。これを直すのは、しっかりした基礎理論で支えられた「根本」を是正する方策をとことん貫徹するしか道はありません。さもないと、結局内部に病巣がはびこってそれがやがて足を引っ張って命取りになります。

 

 前に、借入金の例を挙げさせていただきましたが、次は在庫を例にさせていただきます。その前に大事なことがあります。在庫処分の大ナタを振るのは社長しかできません。常識のレベルを超えて断じて行うことが必要です。小さな会社でも、社長がそれを断行しようとされますと、必ず反対や横やりが入ります。

 

 このときに在庫処分をしないことがどういう原因になるのか、をしつかりと理論に基づいて理解されてないと反対意見に押し切られてしまいます。

 

 人体の場合はお医者様からキツク言われて改めることが多いですが、会社の会計の場合は医師の代わりに社長がそれをできなくてはなりません。

 

 今巨大な製造会社の諸問題が明らかになってきています。これらは報道によりますと、現場でしていることが見えないことが原因であったと言われています。

 

 しかしサイズの小さい会社こそ、会社の病気を一掃する行動が社長の気持ち一つで可能なのです。理論的な裏づけは会計事務所などに理解できるまでお聞きになられることです。

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