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終活と税金…シンプルライフへの税の活用 the Final Stage

第1回 事業の整理

2018年10月15日

この項目の要約

 流れのはやい現代ですから、なおさら一度立ち止まってご自分の事業について次のような事柄を見直してみるのも大事なことかもしれません。

 

 ・採算が取れているのか、持ち出しなのか?

 ・後継者はいるのか、いないのか?

 ・事業を閉じるタイミングによって、処分価値は変わるのか?

 

 ・借入金の返済期間はあと何年か?・・・それまで営業が可能か?

 ・その時までの返済の見込みは?・・・・・全くないなら何を考えれば良いのか?

 

 ・処分する資産の中に不動産がある場合・・・売却見込み価額を知っているか?

 ・売却によって利益が出るか、損失が出るか、利益が出る場合の税金の負担は?

 ・利益が出る場合には特定資産の買換え制度の活用で税負担が大きく減少する道もあります。

 ・損失が出る場合、事業が法人か個人かで税の取扱いは異なります。

 ・個人の場合は生じたマイナス(譲渡損)は通算されないで切り捨てになります。投下資本の損失は他の課税を防ぐことには使え

  ないのです。

 

説明

  不動産の売却の計算

    購入価額  1000・・土地はこの金額で、建物は減価償却費を控除します。

    売却価額が600の場合・・・600-1000=△400が

第2回 事業の整理:採算が取れているのかについて・・・見きわめ方

2018年10月17日

 事業の採算がとれているかいないかを見ることは重要です。事業を簡単にやめられないのに、日々の生活があるから、そんなことを考えても無駄だ、と思われるのは尤もです。

 

 でも事業主であるあなたは,年々お歳を取られてゆきます。このことはどうしようもありません。もし採算が取れないで赤字の体質であった場合、このまま時間が経って行くほど動きが取れないことになりかねません。

 

 採算が取れている場合は、後継者の問題をクリアーされますと、先も見えてきます。後継者がいない場合でも、採算がとれる場合はM&Aなどで繋ぐことも可能です。

 

しかし採算が取れないことがハッキリした場合は、損失を増やさないためにも大鉈を振るう必要があります。

 

 感情として、長年努力され育ててこられた事業を閉じるのはできにくいものです。一旦決めても、実行されるには、決断が心の内側で定着するまでの時間の助けがいると思います。しかしそれは「決めて」からの残心のようなモノです。ボールがコロコロと惰力で動いたあと停止するまでの時間です。

 

 ボールを転がし続けるのを止める決断が必要です。そのあとは時間が要るかもしれません。でもボールを転がすことを止める決断をすることがなければ何も変わらないのです。

 

 その意味で、採算性をチェックすることは重要です。感情を交えないで冷静に見てみることが重要ではないでしょうか。さほど時間は残されていないことを自覚しましょう。

 

要点

次をチェックしましよう。順序として

1、資金の増減と借入金の増減をご自分で書き出しましょう。

2、収支を書き出します。そのさい借入金の増加や返済は収支計算から除きます。理由はこれらの増加・減少は採算性を図るには水

 と油であるからです。借入金の元金返済は預金を銀行にすることと同じことなのです。表と裏の関係です。借入できてお金が銀行 

 から振込まれても採算とは関係ありません。

  コツコツと数年かけて貯金されるのを一時に手にされただけです。今後は返済しなければなりませんから、流れ込んで出てゆく 

 資金量は(利息を別にしますと)同じなのです。入って出る(返済する)か、出て(積立して)貯まって使うかですから。

第3回 事業整理  採算の見極めかた・・・2

2018年10月18日

今回から末尾に、このシリーズのどこについて書

かれているのかが分かるようにしました。

 

この項の狙いは、事業をしてきた方が一定の年齢

になられた場合に、事業を承継されるもよし、整

理に向かわれるも良し、いずれに向かわれるにし

ても今はどこに焦点を当てて道筋を決められるた

めにお役に立とうとするものです。

 

一回ごとのテーマは、それ独自ではなく末尾の全

体のフレームの中でどの位置にあるかもご覧にな

られて、全体と部分の関係で「何をどうすれば、

次にはこううなるから、この問題が出てくるな、

と感じていただけるようにしました。

 

また記述は常に下記の区分でなるべくワカリヤス

まとめました。 

 要  点

税務・会計の考えかた

 

応用例・計算例・判例裁決例・例え話・海外

 

 

 

<末尾に掲げる全体図> 着色部分が今のテーマです

事業整理の会計判断 資産・負債・PCデータの整理 不動産整理の税務判断
事業承継の税制 相続への備え・・・相続税と贈与税 相続税で気をつける点
遺言・遺留分と税金 認知症かも:税理士や公的機関の活用 相続税の税務調査への備え

第4回 採算の見極め方・・・見栄と欲

2018年10月19日

 

前々回には次の2点をされることで、採算を見極められるときの手掛かりにされることをお勧めしました。

、資金の増減と借入金の増減を(自分で)書き出す

2、収支を(自分で)書き出す。但し借入金の増加や返済は除く。

 

今回は1、をご案内します。

 

大事な点は、ご自分の手で書き出すことです。書き出すにはエクセルに書き出すことも含みます。自分の手を使って数字を書くことにより、その数字が生きたものになるのです。会計事務所に作成してもらった決算書や試算表は「自分の手」を使っていませんから数字が浮いてしまうのです。他人事と錯覚するかもしれません。

 

1で何を見るかですが、手許の資金が増えているか減ってゆくかを見ます。

併せて借入金が減っているか、増えているかも見ます。

 

4つのパターンが見えてきます。青字は好ましいことで、赤字は良くない場合です。青信号と赤信号と同じです。

 

ア、資金が増え借入金も減ってゆく場合

資金が増え借入金は増えている場合

ウ、資金が減り借入金も減ってゆく場合

エ、資金が減り借入金は増えている場合

 

色合いが示しますようには問題なし。

イとウは資金の増減と借入金の増減の関係を見極める必要があります。

 

は危険です。何のための事業をしているのかわからない状態です。世間にはこの状態に気づかないで日々をすごしてゆき、担保と連帯保証人を差し出すことで事業の経営そっちのけで、公職に就いたりしてエエカッコしている人が多いのです。

 

見栄と欲が2つの大敵ですが、前者が吹っ切れていないのです。

 

連帯保証人とは、お金の貸主(銀行など)に出す「人質」のことです。戦国時代の人質は裏切ったら見せしめのため磔(はりつけ)にされて殺されました。現代では(裏切って)返済できない場合には磔にはされませんが、どのような運命になるのかを知ることです。エエカッコしている場合ではありません。

 

次回にについて少し詳しく原因の見かたを追ってゆきます。その時にはどうしても2の収支をみることが必要です。

 

<全体図> 着色部分が今のテーマです

事業整理の会計判断 資産・負債・PCデータの整理 不動産整理の税務判断
事業承継の税制 相続への備え・・・相続税と贈与税 相続税で気をつける点
遺言・遺留分と税金 認知症かも:税理士や公的機関の活用 相続税の税務調査への備え

第5回 採算の見極めかた・・・資金の増減と借入金の増減

2018年10月23日

 

  要   点

資金が増加し借入金も増える場合が前回のイでした。一方、資金が減少し借入金も減少する場合がロのパターンでした。

どちらの方が望ましいのか、共通するのはどのようなことなのか、についてみてゆきます。

 

税務・会計の考えかた

 

イの場合もロの場合も、資金に焦点を当てて考えましょう。資金が増え借入も増える場合、増えた資金はどこから来たのかを考えます。そう考えますと、増えた資金のモトは借入金ですね。資金が減り借入金も減った場合、減った資金は何に使われたのでしょうか。借入金の返済ですね。

 

イもロも資金の増減はその裏に借入の増加・減少が原因としてあるだけでどちらの場合も事業のパワーには関係がありません。事業のパワーとは利益があってその利益で借入金を返済することを言います。アのパターンが該当します。

 

パワーがないのがエの例です。どちらも全くパワーに変化がない状態で借入をしたり、返済したりしています。自社の実態を見ないで金融機関の言うままに借入し、約定通りに返すことを繰り返して年を重ねています。

 

パワーに注目しないで漫然と経営していると、イで資金が増えても、エの状態になり、やがて資金は枯渇して、身動きできない状態になります。自分の筆で書き出されますと、なるほどと気づかれると思います。

 

例え話:裏が見えると、表が分かる!裏の主は誰なのか?

 

 

 

<末尾に掲げる全体図> 着色部分が今のテーマです

事業整理の会計判断 資産・負債・PCデータの整理 不動産整理の税務判断
事業承継の税制 相続への備え・・・相続税と贈与税 相続税で気をつける点
遺言・遺留分と税金 認知症かも:税理士や公的機関の活用 相続税の税務調査への備え

第6回 採算の見極めかた・・・パワーの有無は何でわかるか・・

2018年10月24日
  要   点

事業は生き物です。日々状況が変わります。人間の人相も心の持ちかたで日々変わるように、それ以上に事業「相」も変化します。

この変化の状態はPC会計で把握できます。最近は電子取引をしている銀行口座から自動取込で会計データを取り込んでクラウドで保管できます。これらは会計担当者の仕事ですが、ここで示される実態を経営者が見ているかといえば必ずしもそうではありません。

 基本の知識がない場合、よくわからないことを慣習にしてチェックすることはしないものです。ですから時にはご自分で書き出すことで事業の「相」を「感じる」ことが必要なのです。さもないと肝心の「行動」に繋がりません。行動に繋がらないと何も変わらないのです。資金だけが減少して行き詰まって行きます。

 

税務・会計の考えかた

さて問題のパワーの有無は10月17日号の2(収支の書き出し)をすることで見えてきます。別の表現では損益計算です。但し、資金の収支ではありませんから収入から借入した金額を除かなくてはなりません。支出から借入金の返済を除きます。これらはパワーの測定である損益計算とは関係がありません。

 

固定資産の購入や在庫の急な増加額も除きます。これらは資産として損益計算から除外します。

収支と損益とは似て非なる言葉です。収支がお金の出入りですからワカリヤスイですが、損益の「益」には将来の収入(売掛金・未収入金)が「損」には将来の支出(買掛金・未払金など)が含まれます。また固定資産の摩耗分(ちびてゆく部分です。減価償却費と書きます:「原価償却」と書かれるのは誤りです)も損益の損に入ります。将来の収入、支出といいましてもそれらは想像の収入でも支出でもありません。取引先との契約(売った、買った)によってその範囲が厳格に決められます。

 

例え話:損益は目に見えないが契約を基礎にした枠とご理解できます。少し先の資金状態を示します。

 

 

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事業整理の会計判断 資産・負債・PCデータの整理 不動産整理の税務判断
事業承継の税制 相続への備え・・・相続税と贈与税 相続税で気をつける点
遺言・遺留分と税金 認知症かも:税理士や公的機関の活用 相続税の税務調査への備え

第7回 採算の見極め方・・・最後には決算書と照らし合わせる・・

2018年10月25日
  要   点

これまでのように自らの手で資金の出入りや収支から損益の状態を把握しようとされましたが、このままでは間違いが潜んでいるかもしれませんので、判断違いになりかねません。そこで会計事務所の目を通した決算書(法人税や所得税の申告にけるものです)と突き合わせて確認されることが重要です。

 

税務・会計の考えかた

眼に見える資金の出入りと損益の把握の範囲の差のところに意識を集中します。取引は1契約して、2実行し、3回収、する3段階ですが、目に見える資金の収支は上記の3段階のうち3の回収段階で把握しています。

 一方、損益計算では2の実行段階で把握します

 商品の販売を契約したとします。これが1です。2の実行段階で商品が貴社の倉庫から出されて先方に運ばれてゆくとしますと、この引き渡された段階で貴社の契約上での資金回収の権利が確定します。ここで売上を計上するのが世界共通のルールです。支払う方も同様に、まだ支払っていないけれど支払う義務が確定するのが2の取引の段階です。ここで支払う予定(債務)が決まります。

 決算書にはこのようにルールで作成されていますから、あなたが書き出された次の1と2は決算書に投影されています。

1、資金の増減

2、収支計算

 

<1、資金の増減>は決算書の資金の増減に一致し、<2、収支計算>概ねが反映されていますので、決算書が理解しやすくなるのではないかと思います。

 

決算書が分かるようになりますと、ここで過去5年ほどの決算書と進行期の試算表(これは決算書の途中までの部分です)を手許に置かれて流れを見ましょう。

 

例え話:過去(歴史)は将来を見る最新情報!

 

<このブロブ「終活と税金」の全体図> 着色部分が今のテーマです。

これらの切り口から最善の道を見出すためには、関連する他の法律、登記制度、遺言制度、社会保険、不動産取引などの各分野が影響しますので他分野の専門家との連携が有効です。

事業整理の会計判断 資産・負債・PCデータの整理 不動産整理の税務判断
事業承継の税制 相続への備え・・・相続税と贈与税 相続税で気をつける点
遺言・遺留分と税金 認知症かも:税理士や公的機関の活用 相続税の税務調査への備え
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